いよいよ「ドンキ」本番です・・・亜委です
確かに、この公演にかけてきた時間を考えると、本番なんて一瞬で終わるようなものです。
完成度が高くなればなるほど、その思いは強くなります。
普通だったら、感動できるはずなのに、良いものも見すぎてしまい、何も感じなくなっていく自分がこわかったですね。
その分、目が肥えたことは確かですが、初めてみたときの感動はもうできない!?のかと思うと少し寂しいです。
・・・要は、どんなに刺激的なことでも、それが非日常から日常になると「飽きてしまう」!
そう思うと、当団の公演が1回公演なのが「ちょうど良い」んですよ!(無理やりこじつけてます^笑^)
もちろん、理想を言えば「ダブルキャストで2回公演」。
ダブルキャストなら、2回公演でも出演者が入れ替わるので、踊り手の気持ちも新鮮ですし、見る側にしても好きな主役やキャスティングの方を選べたり、両方見て比べる楽しみもできます。
そのためには団員が今の2倍(主役もソリスト級も)必要なので低くはないハードルですが、いつか実現したいと真剣に考えています。
いずれにしても、本番に出演者の気持ちがMAXにならなければ意味がありません。
ましてや、見る方(お客様)にとって肝心なのは、せっかく時間をかけて見に行く「1回」の出来栄え。
「まず自分自身が感動するくらい、全身全霊で踊りなさい」ということです。
前回の「白鳥」のように全員の気持ちが一つになる「いい舞台」では、本当に鳥肌が立つほど感動しながら踊れるものです。
逆にこの状態にまで達しなければ、お客様の心を揺さぶることはできません。
今回の公演が最高の「いい舞台」になるように、残りのリハーサルにスパートをかけて、拍手でフェスティバルホールの壁がひび割れるくらいの「ドン・キホーテ」をご覧いただきたいと思います。